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<通知>【環境安全】実験用乾燥器の取扱いについて(注意喚起)

2020年03月10日 (火)  安全衛生管理室

各 位

 

                                 安全衛生管理室

 

本部環境安全本部より「実験用乾燥機の取扱い」について注意喚起の連絡が届きましたので

転送します。

 

<背景>

実験用乾燥機での発火発煙事故が東大内で過去にも複数発生していました。

昨年10月にも同様な事故が発生し、これを受けて本郷消防署より環境安全本部長宛に

「実験用乾燥機の取扱い」に関する安全管理の徹底についての文書を送付されてきました。

そのため、今回本部より各部局宛に本通達のメールが発行されました。

 

<お願い>

薬学部内でも実験用乾燥機が複数ありますので、下記使用上の注意をご覧になり

実験用乾燥機での発火発煙等の事故防止にご配慮されますようお願いいたします。

また可燃性の薬品類の取扱いについても、SDS等を参照され安全に使用されますよう

お願いいたします。

 

以上

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                                  令和2年2月17日

 

 各 部 局 長 殿

 

                               環境安全本部長

 

             実験用乾燥器の取扱いについて(注意喚起)

 

 日頃より、環境安全にご協力頂き、ありがとうございます。

 昨年10月、実験用乾燥器を用いて可燃性のポリプロピレン容器を乾燥させる際に、乾燥器の

底板に容器を直接置いて加熱乾燥させたことにより、火災となる事故が発生しました。

 この火災は、本来行ってはならない使用方法により加熱乾燥させたことが原因で出火したもの

です。

 つきましては、実験用機器の取扱いについて、下記の使用上の注意を遵守していただき、適正

な使用方法で安全に取扱うよう、ご周知くださるようお願いいたします。 

 

 

                     記

 

 使用時の注意事項等

  ・本体の警告や注意シール、取扱説明書をよく読んでから安全に使用すること。

  ・実験マニュアルは機器の注意事項を遵守し作成すること。

  ・定期的に点検や清掃を行うこと。

  ・底板は高温になるので試料を置かないこと。

  ・試料は棚板に置き底板から浮かせること。

  ・棚板上に試料を配置する際は、充分な空きスペースを作ること。

 

                                         以上

 

 

              【本件担当】

               本部環境安全課  大槻、小川

               内線:21052、FAX:21053

               E-mail:kankyoanzensuishin.adm@gs.mail.u-tokyo.ac.jp

 

 

 

参考事例: 乾熱滅菌器・乾燥器等の事故事例 ―――― 今回報告追加分

・16236H: 電気炉ヒーター接続部の経年劣化により漏電、異臭、発煙。

・18068Nb: 純粋が密閉されたガラス瓶を誤って乾熱滅菌器で熱し水蒸気爆発。部局安全管理室で爆発と判断し119通報。

・18091Nl: 乾熱滅菌器から異臭発生、中から融解したプラスチック発見。180度で設定。

・18113Nd: 乾燥器付近の爪楊枝が倒れ乾燥器底板ヒーター部分に接触、爪楊枝が焦げた。

・18169Nf: 電気炉にマグネットで付いていたタイマーが電気炉内に落下し引火、発煙。

・18188Nd: 乾燥機に入れたポリプロピレン容器が200度で設定したため溶融した。

・18288Nb: 電気炉で加熱した硫黄混合物入りの石英管が割れ異臭、発煙、自火報発報。

・19179Nd: 乾燥器の底板にポリプロピレン容器を直置き乾燥中、容器が燃焼、出火、自火報発報。

 

参考事例: 乾熱滅菌器・乾燥器等の事故事例 ――― 平成29年11月8日通知

・17130Nf: 乾燥器の不適切な温度設定により、乾燥させようとしたピペットチップが溶融し、異臭が発生した。

・17108Nf: 廊下に設置の乾熱滅菌器(乾燥器)について、庫内のマウス用床敷きの紙製チップから発火し発煙。

・15313Nl: 乾熱滅菌装置で残存プラスチックが発煙し、火災報知機が鳴動。

・14319Nf: 乾燥器で実験器具を乾燥中、プラスチック器具が溶けて煙が発生。

・14018Nd: プラスチック容器を誤って乾熱滅菌したため、容器が溶け、煙が発生

・13029Nd: 乾燥器を昇温させた際、乾燥器内にあった携帯用ガスバーナーのボンベ部分が破裂した。けがなし。

・11190Nf: 乾燥器の設定温度を誤り発煙。

・11159Nf: 高分子材料の過加熱による火災報知器(煙感知器)の作動

・09226H:  留守研究室(乾燥器にセットして研究室を離れてしまった)で乾燥器の中でプラスチック製のチップを乾燥させていたが、溶けて研究室内に煙と悪臭が充満した。

・09102H: 乾熱滅菌器(乾燥器と同等の構造)の水銀温度計の表示が異常であったため確認したところ、水銀温度計の破損が発見された。

・08132H: 実験室に設置してある恒温乾燥器から煙が出ている旨学生から教員に報告があった。

・07144F: ガラス器具の乾燥滅菌の際、乾熱滅菌器内の金属製の板(約180℃)に前腕が触れたために火傷を負った。

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